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コラム 家の中で暮らすペットの病
・・・その背景と原因の一考察 1・・・
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では具体的に、どんなことをしたらストレスを少しでも軽減できるかを考えてみましょう。診療の合間に少しでもこれらの事を責めることなく、飼主に伝えていくことも、獣医師としての役目の1つと考えるのです。
病気にさせない事。それにはやはり予防医学が非常に大事だと思います。そして“飼主さんが主治医になって下さい” “動物病院には病気になってから連れてこないでね。”の標語を徹底させ、少しでも早くペットが出しているサインに気付いて貰えるよう判りやすく、病気になる前であれば軽いうちに元へ戻る事が出来、ペットが辛い思いを短縮できるし、費用も病気になってからよりも軽く済むようなことを話します。また普段の生活環境を整え、少しでもペットのストレスが軽減することを考え、ペットとともに生きる生活、共生していく暮らし方を考えることは、しいては家族全体が幸せに暮らせることに繋がるでしょう。
最近多くの問題行動を起こす犬猫が増えてきています。犬は犬としての、猫は猫本来の生き方が少しでもできるような環境造りに積極的に取り組む姿勢が今必要とされていると思います。これからはペットと一緒に暮らす暮らし方をしっかりと考えていくことが、多くの病気という形まで行かずに済むペットたちが増えていくことだと思います。動物病院へは元気なときに来院することによって、ペットも病院を嫌がることも少なくなり、逆に診療数はアップすることは間違いないでしょう。
● ストレスを溜めないようにするには
毎日の食事について

決められたフードだけでなくフードプラス献立レシピを考える。例えば牛肉のモモ肉3kgをキュウビック状に切り、お湯からことこととボイルする。初めアクと油が浮いてくるので出なくなるまで掬い取る。お湯を加えながら約6時間ボイルし次に野菜例えばカボチャ、にんじん、ブロッコリー等を適当に切り一緒にボイルする。
7、8時間煮た後、肉、スープ、野菜を一緒に冷凍用のパックに200gずつ入れ、平たくして冷凍保存しておく。食事のときに適当量解凍して加える。

健康時からサプリメントの投与

活性酸素の除去を目的に7,8歳から投与をはじめる。例えば液化真珠麗宝、核酸、プロポリス、コンドロイチン、フラボノイド(銀杏葉エキス)、醗酵乳ケフィール、キノコ類(メシマコブ、アガリクス)等をサプリメントとして続ける。

犬にはしつけは必須

甘やかして、増長させ、わがままが通らないことによってストレスが溜まる。そして自分のいう事を聞き入れられないか、嫌なことをされると飼主を噛んだり,鳴き続けたりするのを良く見かけます。(牽制症候群)子供を躾ない親はいないようにペットを家族の一員とするならば、しつけが絶対肝心。誉める、納得させるようなしつけ方を指導する。

マッサージ

ストレスを回避する方法の1つとしてマッサージも効果的です。体中をよくなでさする。経絡、ツボなどを知っているとよりいいでしょう。

土を踏ませる

犬の散歩はコンクリートの上ばかりでなく、たまには郊外に出て、土を踏ませ、走り回らせ、穴を掘り、土からのミネラルを吸収させ、足の裏から大地のエネルギーを受けさせる。

日光と風

猫はケージに入れ、天気のいい日に日光に当てる。
毎日早朝と夜間に窓を開け、部屋に新鮮な風を流す。

飼主のストレス

飼主がペットに心の癒しを求めて精神的に寄りかかり、頼る気持ちが多いと、ペットは計算打算もなく飼主を想うばかりにそれがストレスとなる。

社会性を身につける

犬は犬の世界、犬仲間との接触。例えば公園で仲の良いグループと常日頃接触する場を作っておくと良いでしょう。
猫は猫の世界を知る。猫は比較的かってきままで、飼われているという認識が無く、いてやっているという感覚。孤独を好みながらも寂しがりやである為、できるだけ2、3頭を飼うと良い。または公園等で仲の良いグループと常に接触する場を作っておくと良い。

部屋の中に運動器具を

猫グッズ、犬グッズ置き、新しい遊び道具を備え、遊ぶなかで運動の機会を与える事によりストレス回避に繋げる。

胃腸は生命の源

胃腸は常に丈夫にしておく事により、体に抵抗力をつけさせておくと良い。
例えばエビオス、わかもとのような酵母を常時摂取することにより腸内細菌叢が正常化され活発になる事によって、病気に対する抵抗力が増す。

以上、病気の背景と原因について述べてきましたが、常日頃診療中にこれらのことを織り交ぜて、繰り返し飼主に伝えることにより、少しでもペットに対する付き合い方の意識が向上すれば、より一層ペットのストレスが減少し、病気が少なくなると思っています。
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