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国立大学法人 鳥取大学農学部附属動物医療センター様

「獣医大学で初めて完全電子カルテ化」
〜楽!これほど楽なことはない〜

国立大学法人 鳥取大学農学部附属動物医療センター様は、2010年4月の「農学部附属動物医療センター」への改称・改築を機に、Ahmics(アーミックス)V4をご導入頂き、PACSシステムと合わせて、AhmicsV4を中心とした電子カルテシステムを構築されました。その後の移行期間を経て、2010年8月1日より獣医大学として初めて「完全電子カルテ化」し、順調に稼働しておられます。今回は、導入推進者(初代センター長)の日笠先生と導入担当者の竹内先生に、導入から稼働にあたっての想いと、電子カルテ化へのご苦労、メリットなどをお聞きしてきました。

 〜病院概要〜
国立大学法人
鳥取大学農学部附属動物医療センター

センター長:竹内 崇
〒680-8553 鳥取県鳥取市湖山町南4丁目101
Tel:0857-31-5441
HP:http://muses.muses.tottori-u.ac.jp/facilities/VTH/

鳥取大学農学部附属動物医療センター様 外観
鳥取大学農学部附属動物医療センター様 外観

日笠 喜朗 先生(前センター長)

日笠 喜朗 先生(前センター長)




日笠 喜朗 先生(前センター長) 〜AhmicsV4についてのインタビュー〜

Q1. 電子カルテの導入、稼動についての想いをお聞かせください。

A.
病院の新築を機に院内を電子化したかったのですが、せっかく電子カルテを導入するのですから「大学病院のレベルにふさわしいものを」と考えていました。診療のツールとしては当然ですが、学会発表、教育、研究の材料としても活用していきたいと考えました。具体的には、ペーパーレス化と検査データなどの収集、一元化、CT、MRI等の画像処理と、画像データの連携です。
これらを実現して、血液検査や画像検査など別々の場所で検査した情報をすぐに診察室で見たり、逆にそれぞれの場所で必要な患者データを見たり入力したりすることで、コストパフォーマンスの良いシステムを構築したいと思っており、最終的にAhmicsV4を導入しました。

Q2. 導入・稼動までにはどのような苦労がありましたか?

A.
実際に動き始めてみると、思ったよりもスムーズに電子カルテの運用ができていると感じています。それほど苦労せず稼働したのではないでしょうか。ペットコミュニケーションズ(株)さんが、業者間のフォローや、大学本部との調整もしっかりしてくださったので、特に大きな問題もありませんでした。

Q3. 導入後の感想はいかがですか?

A.
「楽!」当初は面倒になるのではと思っていましたが、慣れたらこれほど「楽」なことはありません。自分たちで要望を出して、個別に開発して作るより、動物病院向けのパッケージシステムとして全体的な提案しているAhmicsV4を使った方が稼働させやすいと感じました。多分、個別に開発していたら稼働しなかったと思います。
大学は、開業病院と違って、一患者に対して幅広い診療を行うので一覧性が重要になります。AhmicsV4は血液検査、画像、動画、文字情報が一覧化されているので、二次診療設備の電子カルテとしてはすごく合っています。他の大学も是非使うべきだと思います。
マルチディスプレイは初めて使ってみましたが、画面が広く、全体が把握できるし複数の仕事が一気にできます。これも「楽」ですね。
これからの課題としては、大学本部とのデータ連携(会計連動)ができていないので、できるようにしていきたいと考えています。
また、二次診療病院としての一次診療病院への報告を、今はファックスで実施しているので、将来はメール等での報告に切り替えていきたいです。
AhmicsV4を導入して完全電子カルテ化できましたが、まだまだ発展させて行きたいと考えています。ペットコミュニケーションズ(株)さんには、いろいろなノウハウの充実を図って、より一層頑張ってほしいですね。

検査機器と連携しているAhmics



検査機器と連携しているAhmics
 → 検査機器連携オプションの詳細はこちら



竹内 崇 先生(センター長)〜AhmicsV4についてのインタビュー〜

Q1. 電子カルテの導入、稼動についての想いをお聞かせください。

A.
今までは、診療説明の為に過去カルテや処置データを探しに行ったり、資料をペラペラめくったりして大変手間だったので、電子化・ペーパーレス化による省力化に大変期待していました。今までは限られたスタッフしか情報を持っていなかったので、電子カルテを導入すると、データ共有の点から効率が上がるはずだし、大学病院として、教育を含めて、よりデータの有効活用がしやすくなるのでは、という期待もありました。
また、新病院になってMRIを導入したので、画像を一括で管理するメリットにも期待していました。

Q2. IT担当として電子カルテの導入に携わって、どのような苦労がありましたか?

A.
導入初期は、使い慣れるまで失敗しながら慣れていきました。その為、色々な先生から不満や苦情も出ていました。しかし、2ヶ月ほど使って慣れていくと、使いやすくて、よくできているなと思えてきました。先生達もお互いに教え合ったりしていましたし、ペットコミュニケーションズ(株)の説明会で問題点を改善して理解度も高まっていきました。説明会は、もっと回数があっても変わらなかったかもしれないですね。良い頻度とタイミングだったと思っています。
外科、内科など、先生によっては使い方を少しずつカスタマイズしており、全員が全く同じ使い方になっていない点も、活用できているポイントかもしれませんね。

Q3. 稼動後の感想をお聞かせください。

A.
今はAhmicsV4の電子カルテ無しには考えられません。電子化されていない過去のデータを見るのはいやになるほど、Ahmicsの電子カルテが役に立っています。
エコーも含めてCT、MRIなど、検査画像を一元管理できるメリットはとても大きいです。画像切替もボタン一つで済みます。
それに電子カルテだと、どこのPCでも同一カルテの処理ができるので、途中まで入力しておいて、近くのPCで追加の入力とかもできます。端末の数を無駄に増やさなくても済んだのも良いですね。
また、飼主様の反応がいいので、飼主様へのサービスが向上したと実感しています。
説明の時に画像が見せることができますし、血液検査報告書も渡しています。問合せに対しての対応が早い、などもありますね。
他の点では、朝のカンファレンス、ミーティングでは今まで、沢山の資料を持ち込むのが大変だったのですが、今は、PC1台とプロジェクタだけで全ての情報が判るので、教育効果も大きいとおもっています。雑作業が少なくなって時間効率も良いので、症例の確認も色々できます。学生も入院記録などで電子カルテに入力しています。
これからの課題は、大学病院用に機能を充実させ、使用する業務機能だけを切り取り、操作指示などスリムにするとさらに良いと思います。
また、今は個人情報のセキュリティ管理の制約の中で稼働しているので、研究への応用などの転用がまだできていませんが、これができればさらに効果が上がると思って期待しています。

マルチディスプレイの様子




マルチディスプレイで電子カルテの操作性を向上させている。


日笠先生、竹内先生 お忙しいところありがとうございました。今後とも宜しくお願い致します。
(本内容は、日笠先生、竹内先生のご承諾を得て掲載させて頂いております。)
2010年10月取材

(センター長が代わられましたので、本内容に影響の無い範囲で文章の変更をいたしております。)
2011年09月改訂


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